前橋市 大野歯科医院

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フッ化物(フッ素)その2


歯磨き同様、歯磨き後のウガイの仕方によって
さらにフッ化物の効果が増強する。

この使い方は「イェテボリ法」と名づけられ、
イェテボリ大学のグループの報告では4歳児を対象とした3年間の追跡調査で、
26%のカリエス歯面の減少が認められている。う
がいの仕方の工夫だけでこれだけ効果があるのも驚きだ。

フッ化物入りの歯磨剤は、
理想的には1日2回の使用が推奨されている。
ちなみにスウェーデンで市販されている歯磨剤のフッ化物濃度は
日本よりも1.5倍ほど濃い。

別稿でも書いたが、カリエスにはそもそも「なりやすさ・リスク=感受性」
というものが存在する。

歯が口の中に存在する限り
カリエスのリスクはゼロにすることは出来ない。
そのような状況の中で、フッ化物入り歯磨剤は安全性が高いとされており、
感受性の高低に関係なくすべての人々に推奨されている。

さらに何らかの理由でカリエスに対する感受性が高い人には
さらに追加としてフッ化物の洗口や高濃度のフッ化物を使う
「ゲル法」、「バーニッシュ法」などの方法が推奨されている。

ただこれらのうち、どの方法が特別優れているという結論には至っておらず、
コスト、患者さんにとっての簡便性などで選択すべきであろう。

個人的には日本の現状ではフッ化ナトリウム溶液の洗口法が
一番現実的であると思う。

その他にも、カリエスに深い関わりがあるとされている、
Mutans Streptococci(俗に言う、ミュータンス菌)に選択的に作用する
「クロルヘキシジン」という薬剤を用いたカリエスの予防法が
欧米では古くから研究されてきた。

しかし、僕の見たところ、欧米の専門家達はいくつかの理由で
以前ほど重要視さしなくなったような気がする。

日本の研究者達がやはりクロルヘキシジンを用いた予防方法を提唱し、
テレビでも紹介された3DS法というのがあるが、
僕の知る限り専門の国際誌に長期の臨床データは発表されていない。

最後に子供へのフッ化物入り歯磨剤の使用について述べてみる。
子供への応用は一般的に4−6歳頃からの開始が推奨されている。
ただ子供へのフッ化物入り歯磨剤の使用は色々なリスクが伴うので、
まずかかりつけの歯科医師と相談すべきである。

個々のカリエスの感受性の違い、その地域の水道水に含有される
フッ化物の濃度の違い、嚥下のコントロール能力の差、
歯磨きの回数、一回の歯磨剤の使用量などにおいて、
個別に判断を要するからだ。

僕が思うに、化学物質は何でもそうだが、
使わないに越したことはない。
使用に際しては、そのメリットがデメリットを上回っている場合であり、
自分には必要であろうか?をまず判断、必要ならば専門家に相談すべきであると思う

(週刊金曜日2006 大野純一著「歯生活を楽しくする歯科講座」より一部改変)

参考文献
Birkhedら:臨床医のためのカリエスリスク評価―スカンジナビアでのコンセプトー
Part2 データの活用法と予防戦略:歯界展望(2004)Vol 104・No4
Sjogren et al: Effect of a modified toothpaste technique on approximal caries
in preschool children.Caries Res. 29(6): 435-441,1995
ガイドブック・21世紀の歯科医師と歯科衛生士のためのフッ化物臨床応用のサイエン
ス(高江洲義矩・監修)永末書店2002年



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